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肺がん検診>肺がん検診の有効性の評価(2)
他方、もうひとつのメイヨクリニックで行なわれたRCTは、検診群に対して年3回の喀痰細胞診と胸部X線検査を行ない、対照群に対しては年1回の同様の検査を受けるよう勧告するにとどまった。この試験では喀痰細胞診と胸部X線検査も含めた評価をしていることになる。この結果、検診群4618人から206例の肺がん患者がみつかり、対照群の4593人から160例の肺がんが発見された。
肺がん患者の5年生存率は、検診群で33%、対照群で15%と、検診群から発見された肺がん患者の予後は明らかに良好であった。しかし、生存率で比較した結果をそのまま受け入れることに問題があることはすでに述べたとおりである。事実、肺がん死亡数でみるとそれぞれ122例、115例で、両群間で差がなく、このRCTでも肺がん検診の死亡率減少効果は認められなかった。検診群で早期がんがたくさん発見されその予後も良好なのに、肺がん死亡率に差が見られなかったのはオーバーダイアグノーシス・バイアス(前述)によるものではないかと考えられているが、これには議論もある。
