神戸市垂水区 内科・小児科・消化器科 洪南クリニック

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がんの話>がんの原因

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がんの原因は一体何なのでしょうか。一般に病気は内部要因(遺伝的なもの)と外部要因(環境的なもの)とが複雑に絡み合って発生します。がんの場合は、ほとんどが環境要因が関係していると考えられています。著名な英国の疫学者のR.ドルの計算によれば、がんの原因の80%以上は外的な環境要因によるものであり、理論的にはがんのほとんどが予防可能になります。

R.ドルによれば、がんの原因の35%は食生活によるもので、30%は喫煙、またウイルスなどの感染が10%、性的活動、妊娠など(7%)、職業性(4%)、アルコール(3%)、地理的要因(3%)、公害(2%)などとなっています。

がんと遺伝的要因、環境的要因との関連を調べるのに格好の対象があります。それは移民のがんの発生率を調べることです。

例えばハワイに移住した日系人を調べると、そのがん発生パターンは、日本の日本人からハワイの白人にだんだん近づいていきます。つまり、がんの原因は人種的、遺伝的要因よりも環境要因(移住に伴う食生活など生活習慣、生活環境の変化)が大きく働いていることがわかります。

日系人の調査でさらに興味深いことがわかりました。一世(日本で生まれ大人になってから移住した人)と二世(ハワイで生まれた人)で胃がんは大人よりも子どもの頃の食生活に密接に関係しており、一方大腸がんは大人になってから食生活が変化して影響を受けることがわかりました。


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