神戸市垂水区 内科・小児科・消化器科 洪南クリニック

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がんの話>がん対策について

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がん対策は大きく分けて2つの方法があります。がんにならないようにすること(一次予防)と無症状の時にがんを早期発見、早期治療すること(二次予防)です。

日本ではがん対策の決め手はがん検診(二次予防)であるとされ、どんながんでも早期に発見すれば治るものだと信じられてきました。しかし検診は万能ではないのです。
検診の有効性については新薬を認可するときと同様、きちんとした評価をすることが必要です。しかし従来日本では、検診が有効であるかどうかの研究は全くされていませんでした。

WHOの下部研究機関(UICC)では、1983年から世界の疫学者が数年毎に集まり、がん検診の有効性について評価をし、国際医学雑誌に発表しています。

この結果、子宮がん検診、乳がん検診の効果は世界各国からの研究成績から有効である、と結論されています。胃がん検診は日本でしか実施されていないので、いままで効果不明という結論でしたが、前回述べた大阪成人病センターの能勢町での研究結果が認められ、胃がん検診は有効であるとの「おすみつき」を国際的に得ることが出来ました。

一方、肺がん検診や肝がん検診の効果は今のところ認められていません。また最近日本でも増加している大腸がんの検診についてはまだ有効であるとの結果はでていないものの、有望であると結論されています。


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