神戸市垂水区 内科・小児科・消化器科 洪南クリニック

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がんの話>大腸がんについて(その2)

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大腸がんの初期症状は血便です。便の表面に血や粘血が付着したり、便に血が混じっていたりします。排便後に出血する場合は痔のことが多いのですが、いずれにせよ、肛門からの出血がある場合には検査を受ける必要があります。

大腸ポリープから出血する場合もあります。大腸ポリープを放置するとがん化することが多く、前がん病変とされています。一方胃のポリープが、がん化することは非常に稀です。

大腸がんの多くは進行がんになるまでの長い間、無症状のことが多いため早期発見が遅れることがよくあります。血便があっても微量だと肉眼で気付かないのです。このため、早期発見のため便潜血反応が広く行われています。以前の便潜血反応はヒトの血液だけでなく、動物の血液にも反応していたため、肉、魚などの食事制限をしていました。

しかし、近年、免疫反応を利用してヒトの血液だけに反応する検査方法が開発され普及しています。ただ便潜血反応は、出血が非常に微量の場合や、たまたまその時は出血していなかった場合、また血液が混じっていない部分の便などの場合は大腸がんが存在していても、陰性に出ることがあります。このため、原因不明の便秘、下痢、腹痛などの症状がある時は精密検査を受ける必要があるでしょう。

大腸がんは割合進行がゆるやかなので、運悪く便潜血で見逃されても、年1回検査を受けることにより、早期で発見される可能性が大きいといえます。


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