神戸市垂水区 内科・小児科・消化器科 洪南クリニック

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がんの話>肝臓がんについて(その3)

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肝がんの発生原因で最も重要なものがC型肝炎ウイルスです。C型肝炎ウイルスの存在がわかったのはごく最近のこと(1988年)で、これまではA型でもなくB型でもない肝炎(非A非B型肝炎)と呼ばれていました。C型肝炎ウイルスを保有している人は日本では人口の1~2%、約200万人もいると推定されています。

C型肝炎が問題になるのは、高率に慢性化し、慢性肝炎、肝硬変を経て肝がんになる可能性が大きいからです。C型肝炎ウイルスはB型肝炎ウイルスと同様、血液を介して感染しますが、感染力はB型肝炎ウイルスよりもずっと弱いことが知られています。B型肝炎ウイルスは母児感染により慢性肝障害を発生させることは、すでに述べました。一方、C型肝炎ウイルスの半数近くは、輸血によっておこるものと考えられています。

しかし現在は、献血の際にC型肝炎ウイルスのチェックをしていますので、輸血で感染することはまずありません。そのほか汚染器具(刺青、ハリ治療、過去の予防接種、ヒロポンなどの注射など)による感染も考えられていますが、C型肝炎の人の中には感染経路が不明の場合も多いのです。又、家族内感染(母子間や夫婦間)はB型肝炎よりもはるかに少ないと考えられています。

C型肝炎を制圧することが、日本で急増している肝がんを減らす鍵といえます。


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