神戸市垂水区 内科・小児科・消化器科 洪南クリニック

役に立つ医学コーナー

がんの検診>セルフセレクション・バイアス(self-selection bias)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

検診受診者は非受診者と比べ何らかの選択が働いている可能性がある。つまり、検診を受けようとする者は、一般にもともと健康意識が高く健康管理に注意を払っているために(たとえばタバコを吸わない、食生活に注意を払っているなど)、検診の効果がなくても生存率が高くなる傾向があるというものである。

また、米国の都市部などでは居住地が異なれば社会階層が異なり、当然住宅環境や医療施設などの社会資源の状況も異なる。検診受診者が社会階層の高い人が多ければ、このような環境要因によって、検診以外の効果で生存率を高める方向に働く。

一方、がんになるリスクについても、検診受診者と非受診者で異なると考えられる。ただし、これは必ずしも非受診者の方ががんのリスクが高くなるということではない。たとえば、乳がんはどちらかといえば社会階層の高い人ほどリスクが高いことから、検診受診者のほうが乳がんのリスクが高くなると考えられる。


Copyright (c)kohnann-clinic.com. All rights reserved.