役に立つ医学コーナー
がんの検診>がん検診の試行段階 (2)
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(2)観察的方法
これには相関研究(たとえばがん検診の受診率が高い地区ほどそのがん死亡率減少が顕著であるなど)、コホート研究(検診受診者のがん死亡率を非受診者と比較する)そして症例対照研究(がん死亡者とその対照との間で検診受診歴を比較する)などがある。
これらの観察的方法のうち、個人を分析の対象とした症例対照研究がより信頼性がおけると考えられるが、self-selection bias をいかに除くことができるかが重要である。また、症例対照研究でがん検診が有効という結果が得られても、検診を広く実施するためには、その効果の大きさがある程度以上認められることが必要である(少なくとも30%以上、できれば50%以上の死亡率減少効果が望ましい。)さらに、別の研究グループによる別の対象を用いた症例対照研究で同様の結果が得られること、あるいはこれ以上の多くの観察的方法でがん検診の有効性を示す結果が得られていること、などが必要と考える。