神戸市垂水区 内科・小児科・消化器科 洪南クリニック

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肺がん検診>肺がん検診の有効性の評価(6)

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このように、肺がん検診は米国のRCTで明確に否定されただけでなく、日本の観察的手法による方法でも、はっきりした効果は認められていない。日本よりもはるかに死亡率の高い欧米でさえ肺がん検診を実施しているところはなく、日本は例外的といってよいだろう。今後はRCT(もし実行不可能であるとすれば)に代わるものとして、限られた地域や集団に対して適切なデザイン、管理のもとで肺がん検診評価のためのデータを蓄積していくことが必要であろう。

少なくとも、肺がん死亡効果のはっきりしている一次予防(喫煙対策)にもっと、人、物、金を注ぐべきであり、ましてや厚生省の予算確保のために肺がん検診に莫大な税金が使われているとしたら許されることではない。国の肺がん対策は早急に見直すべきであり、肺がん検診が国の老人保険事業として行なわれていることに対して、納税者、市民の立場からも「NO!」というべきであろう。


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